人気ブログランキング | 話題のタグを見る

フランスでの毎日の暮らしを綴っています。料理やお菓子作りや自然が大好き。天然酵母パンも時々焼いています。


by cihir
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

イタリア滞在ーラヴェンナ Ravenna

mercredi, le 9 avril

絵本国際見本市のために訪れた、北イタリアの街Bolognaボローニャについての記事は一休みして、今回は近郊の町Ravennaラヴェンナについてです。


イタリア滞在ーラヴェンナ Ravenna_d0135907_624467.jpg



4年前にイタリアのトスカーナ地方に10ヶ月程滞在していた頃、友人達とトスカーナの小さな中世の街や村を幾つか訪れたのですが、他の地方で行った所といえば、イタリア到着後に3日間ホテルに滞在したローマと、真冬の12月に旅行して大変気に入ったヴェネツィアだけでした。

イタリアに住んでいた時から、かなり気になっていたラヴェンナ。
今回、私が10日間滞在していたエミリア・ロマーニャ州の小さな街から普通列車で1時間の距離と、とても行きやすかったので、念願かなって街を訪れる事ができました。

ラヴェンナはモザイク美術で有名な街として前々から興味があり、是非一度行ってみたいと思っていました。

ラヴェンナの街自体には大して期待していませんでしたが、なんともかわいい街で大層気に入ってしまい、到着早々、翌日の日曜日はお店は閉まっているけれど、教会のモザイクを見に、再び1時間列車に乗ってやって来る気満々なのでした。

私は、いつも初めての街を歩く時、美術館や教会などには入らず、街並を眺めながら歩いたり、おいしそうな地元のお菓子やパンを買ってみたり、公園でのんびりしてみたり、カフェに入ってその街で暮らしている人々を眺めるのが好き。

しかしこの日は、ずっと憧れていたモザイクの街ラヴェンナに来たので、最低2つの教会には行ってみたいなあーと思っていました。
結果的には時間があまりなくなり、一つしか見られなかったのですが・・・。

帰りの列車の時間を1時間か2時間後のにすれば、もう一つは見る事が可能でしたが、イタリアの国鉄は何が起こるか分からないので、泊っているホテルのある街に夜の8時前には着きたいと思い、翌日にまた行こうと心にに決めたのでした。


イタリア滞在ーラヴェンナ Ravenna_d0135907_625632.jpg



砂糖菓子のようにかわいい街並み。
お店の昼休みが4時間程あるイタリアは、朝の9時頃から街が賑わい、駅から歩いて10分足らずのPiazza del popoloポポロ広場には、すでにたくさんの人達が集い、おしゃべりに花を咲かせていました。


イタリア滞在ーラヴェンナ Ravenna_d0135907_6305445.jpg



どの教会のモザイクを見に行こうか、バールででカプチーノを飲みつつ悩む私。
結局、一番興味があったラヴェンナの郊外のにある、Basilica di sant'Apollinare in Classeサンタポッリナーレ・イン・クラッセ聖堂に行く事にしました。

インフォメーション・オフィスで行き方を聞いてみると、ラヴェンナの中心のPiazza del Cuduti per La Liberta という広場からバスが出ているとのこと。
近くのタバコ屋さんで切符が買えることも教えてくれ、時刻表もくれました。

お惣菜屋さんでお昼ごはんにイカのマリネと魚のミラノ風フライとパリパリのパンを買い、正午過ぎのバスに乗って、聖堂のあるClasseクラッセに向かいました。

バスに乗る前にタバコ屋さんに切符を買いに行くと、切符は売り切れてしまったからと、別のお店を教えてくれました。
しかし、お店の場所が分からなくなってしまい、近くに居た女の人に、この近くに切符を買えるお店はないかと聞いてみました。
その人が教えてくれたお店では切符が売り切れだった事を話すと、親切にもその人が持っていた切符を売ってくれました。
イタリア人に道や何かを尋ねると、殆どの人がとても親切にしてくれます。

バスに乗った時に、運転手さんにクラッセに着いたら教えてくれるようにお願いしておくと、降りる時に帰りのバス停の場所も教えてくれ、とても助かったのでした。

バスを降りると、緑の芝生の中にマーガレットの花がたくさん咲いた平原の中に聖堂がありました。この日は空が青く、太陽がきらきら輝いていて暖かくで素晴らしい日でした。草原の中でお昼ごはんを食べている時に、チョウチョが飛んでいるのを見つけました。イタリアの春はフランスより一足早いのでした。


イタリア滞在ーラヴェンナ Ravenna_d0135907_6331638.jpg



大感動しました、聖堂を入ると真正面にある色鮮やかなモザイク。
もう、それはそれは大変素晴らしくて、じっと見入ってしまった私。
色が大変鮮やかで美しく、何十分見ていても飽きない私でした。
やっぱりイタリアのキリスト教美術は素晴らしいなあ。。。

今まで見た教会のなかで一番感動しました。

このモザイクを見て、他の教会のモザイクも是非見てみたいと興奮してきた私。
しかし、イタリアに着いて以来、毎日ボローニャ近郊の街を歩き回っていた私は、翌日の朝は結構疲れていて、列車に乗って出掛ける気になれず、滞在していたホテルのある街を散策したのでした。



イタリア滞在ーラヴェンナ Ravenna_d0135907_641663.jpg


ラヴェンナの駅から街の中心に行く途中で立ち寄ったカフェで飲んだカプチーノ。
カフェ・オ・レ カップぐらいの大きさのカップき大盛りに入っていました。

何故か同じコーヒーの国フランスの(正確にはパリの)カプチーノはあまりおいしくない事が多い。その上3ユーロ以上するカフェが多く、パリではあまり外でお茶をしなくなった私。
今回のイタリア滞在では、毎日バール(カフェに少し似ているが少し違う。立ち飲みのみの所が多い)に一度は立ち寄って、毎日2杯か3杯のカプチーノを堪能したのでした。

ちなみに、コーヒーの本場イタリアでは、食後にはカプチーノは飲まないんですよ。
イタリア人にとって、食後のコーヒーはエスプレッソで、カプチーノを飲むのはとっても変なことなのだそうです。

私が泊っていたホテルでは、2階にある、とてもかわいい食堂で朝ごはんが食べられました。イタリアはフランスと違い、ホテルでは朝食がついていることがほとんど。(フランスのホテルの場合は別料金で、コーヒーとクロワッサンのみで7から8ユーロと高め。家族経営の田舎の宿は朝食がついています)

そのホテルで朝ごはんの時に出してくれたカプチーノが毎朝大変おいしかった。
イタリア人は猫舌の人が多いので、バールで出してくれる飲み物はちょっとぬるめ。
アツアツの飲み物が好きな日本人には満足できない温度なんです。
注文する時に頼めば、熱いのをだしてくれますが。

トスカーナに住んでいた時、私のイタリア語の先生は、一緒にバールに行って紅茶を注文すると、必ず水を熱い紅茶の上から足して、温度を下げてから飲んでいました。
これは、イタリアではごく普通の事。
国が変わると、常識も違っておもしろいなあーと、私はいつも思うのでした。



パリに帰って来て2日目にこのブログを書いています。
今日も寒くて、灰色の空のパリ・・・、イタリアの青い空と暖かい太陽が恋しい。。。
それにしても、明るい太陽の力ってすごいなあ。。。
by cihir | 2008-04-10 08:24 | イタリア